それがしブログ

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今年一番良かったゲーム『FE風花雪月』の感想

最近、何故かこの記事がよくアクセスされているみたいです。

 

chirifuru.hatenablog.com

なんですかね。

単純にゲームタイトル検索してからヒットするのがこの記事なのか? 謎です。

まあしかしせっかく見られているようなので、上の真面目な批評のような業界への批判のような問題提起のような何かとは別に、遊んで楽しかったことや面白くなかったことなどのごく普通の感想を書いておこうかと思います。5周目の途中で止まっちゃってるんで、銀雪の章は未クリアなのですが、その辺はご勘弁ください。

頑張って思い出してみたものの、今年やったコンシューマゲームでまともに書けるのがこれしかないんだ、恐ろしいことに……えっ? 『金色のコルダ オクターヴ』? フェードアウトで曲を終わらせる音ゲー? なんのことかわかりませんね……

 

改めて、公式サイトはこちらです。

www.nintendo.co.jp

 

1周目 主人公:ベレト 学級:金鹿 支援S:リンハルト

事前にアンケートを取った結果、男主人公の票数が多かったためベレトで開始しました。このゲーム、主人公の顔面がやたら美しいですね。でも後半の髪の色は似合わないのでなんとかして欲しかったです。あんまりにも彩度が高いというか……神々しさを出したかったのかもしれませんが……

 

最初にどの国につくのか全く決めずに始めてしまったので、ゲーム序盤にものすごく悩みましたが、王制とか帝国制とかそういうのどうかと思うので(ファンタジーだよ!)同盟を選びました。あとSLGといえば弓が強いという先入観があったので弓キャラが多いのも魅力でした。まあ同盟も結局貴族がでかい顔してるわけなんですけどー。

そしたらなんの因果かいきなり物語の真相に近いと思われるルートから開始しちゃったっぽいのですよね。結局よくわかんないまま終わった部分も多いわけなんですが。そしてそのあたりは4周したあとですら不明瞭なのですが……

結果的にこの選択は正解だったと思います。級長(つまりストーリー上の相棒)であるクロードの価値観が自分に最も近く、色々と共感できたからです。おかげで彼の味方をすることに抵抗がありませんでした。他のルートから開始してたら途中で嫌になって辞めていた可能性があります。

 

ここでの不満といえばクロードと支援Sになれなかったことと、クロードに髭が生えたことと(若い盟主として威厳を出すためとかは理由わかるよ!)、ディミトリがひたすらかわいそうだったことです。かわいそうっていうか目が離せないっていうかスクショが止まらないっていうかそんな感じです。

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そんなわけで次は絶対に青獅子にしようと決めました。

 

支援の問題については、個人的には別にクロードと恋愛関係になりたいわけじゃなかったんですけど、4周目にベレスで金鹿ルートをやり直して支援Sの会話を見たら「これ本編に組み込まなきゃダメじゃない?」という内容だったので……別に恋愛してる感もなかったし。オメーいきなりいなくなるのどうなの!? きょうだいとか呼んどいて肝心なこと相談しないのどうなの!? そういうとこあるよなオメーはよ!!

自分の相手はせっかく同性を選べるんだからってことで黒鷲からスカウトしたリンハルトに。なんというかものすごく既存の価値観に縛られないキャラで、(ややマッドサイエンティスト気質はあるんですけど)同性でも異性でもそれ以外でも全てフラットに接する人物として自然に作られてると感じました。声も含めて色々とかわいいんですけど大人になった時も前髪は残して欲しかった。親友のカスパルをスカウトできなくてごめん。ステージ的に撃破がクリア目標じゃなかったんで殺さなくて済んで良かったです。

 

システム的には、育成やキャラとの交流が好きな自分にはとことん合ってました。1周目はパラメータが足りなくて結構いっぱいいっぱいですけどね。スカウトもあまりできず仕舞いでした。でもそういう周回前提システムもまた好きなので楽しいです。

あと何気に猫がいっぱいいて可愛いですよ(犬には全くこだわりを感じませんでした)

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■お気に入りキャラ(クラス限定):クロード、ローレンツヒル

ローレンツは成長後美しくなりすぎだと思います。思わず再会した瞬間「綺麗になって……」と口走ってしまいました。クロードとローレンツは後日談が最高だったのでなんだかんだで末永くよろしくやってほしい。

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本人もこう言ってるし。頼みますよ。

ヒルダは可愛くていろいろな意味で強い。マリアンヌと末長くよろしくやってほしい。金鹿学級は最初にやったせいか思い入れも強く、好きな子が多いです。みんなかわいいわしの生徒なんじゃ。

 

2周目 主人公:ベレス 学級:青獅子 支援S:ディミトリ

どうしてもディミトリを生かしたかったので青獅子に決定。だってかわいそうじゃん……それがしは顔が美しいと設定されているキャラが不幸な目に遭いがちな風潮が気に食わねえんだよ!! 気持ち的には運命を変えてやるくらいの勢いで。実際これ以外のルートでは悲惨な死を避けられない。酷い。

序盤は王国関連の事件が多いので、世界観を知るには一番最初に選ぶのが良いのかもしれません。いやでも嫌だよ、ディミトリが変貌していくさまをいきなり見るのは……普段と変わらない表情で危ない発言連発するびっくり箱だよ奴は……フェリクスが「奴の本性は獣だ」って言ってたから警戒はしてたけどさ……もっと深刻なやつじゃない? アレは……

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とかなんとか言いながら、後半なんだかんだあってディミトリがこの状態から

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ここまで立ち直る流れを見た後は何故か自分のテンションが下がりました。

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これは決して急に元通りになったことがつまらなくなったとかじゃなくて、なくてですよ! 単純に展開の出来があんまりよくなかったからです。本当です。本来緻密に描写すべきところを一枚絵で簡易に済ませていたのが省エネ感を感じてこう、冷めてしまったせいだと思います。びっくり発言をしなくなったから面白くなくなったとかでは断じてないですわよ!?

もしかしてドゥドゥーって助からないルートもあったのでしょうか。彼が生きていたことはディミトリの支えになっていたと思うので、だとすれば生かしておけて心底良かったです。この二人は、民族虐殺という大罪を犯した国の王子でありながら、心の底から平和を願うディミトリの心にドゥドゥーは救われたし、ディミトリも、罪を着せられ虐殺の対象となってしまったダスカー人であるドゥドゥーを助けることができたという事実に救われた……という関係です。彼らは絶対に離れるべきではないと思います。ダスカー周りの話は悲惨すぎて……ディミトリがああなるのも無理はないと思います。ちょっと発言はシリアスな笑い的になっちゃってるんですけど……

 

ディミトリの話を追っていくとエーデルガルトとは義理の姉弟であったことがわかるわけなんですが、実際のところ姉弟感はゼロでしたね。親戚と言うにも遠すぎるし、むしろ淡い初恋の相手同士なんだろうなっていう感じでした。姉弟という単語に敏感なのでちょっと……嘘ですかなり残念でした。あの辺の過去の出来事はいまいち描写が足りないというか、結局継母はどうなったのかとか不明のままなのがモヤモヤします。

ちなみに姉弟的にはメルセデスとエミールの話の方がグッときました。

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これを愛と呼ばずしてなんと呼ぶのか!?
帝国側で死神騎士に会ったら掘り下げあるのかと思ったらなくて残念です。非常に残念です。追加コンテンツとかないんですか?

 

ストーリー的に不満は多かったんですが、実をいうとディミトリの支援S会話には大変満足しました。お、お前めっちゃかわいいやんけ……散々おちょくっといてすみませんでした。というか一部の人にしか通じない表現で申し訳ないんですけど主人公の対応含めて自分が描いた同人誌のノリにそっくりだったのですよ、つまり的確にツボをつかれたということです。

エンディングは結局統一国家にするものの現体制そのものは維持するという形だったのでちょっと不安になりました。少しずつ良い方向に変えていくとはいっても、その思想一代で終わらない!? 大丈夫!? 王国は色々不穏なところが多いので先生は心配です。

ちなみにタンクキャラが多いので戦闘は楽だった気がします。そういう意味でも多分1周目向けなんでしょうね。

 

■お気に入りキャラ(クラス限定):ディミトリ、メルセデス、フェリクス

正直騎士道精神なるものに全く共感できないため騎士の国につくというのは微妙に辛いものがありました。接してみればみんなかわいい生徒なんですけどね。

RPGによくある封建的な王国で絶対的な主従関係が維持されているわけなので、価値観が合わないのですわ。おかしいな、長年そういうRPGをやっているはずなのに……直前の同盟が基本みんな対等な関係をよしとしていたから気になったのかな……

まあだからこそフェリクスみたいなキャラがいるのはいいなと思ったんですけどね。彼も女性観は相当なものですが、まあそれは作中で指摘してもらえるからよしとする。そんなフェリクスは後日談を見る限り幼なじみのシルヴァンとよろしくやっているようで何よりです。君らは同性同士で仲良くしてるのがいいと思うのよ。まじで。

シルヴァンがリシテアに価値観を指摘されるシーンはなかなか痛快。

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3周目 主人公:ベレス 学級:黒鷲 支援S:エーデルガルト

エーデルガルトの言いたいことはわかるし彼女の受けた被害には憤りを感じるけれども如何せん覇道も良いところなのでやっててしんどかったです。 やはりどんな理由があっても戦争を仕掛けてはダメです(これ戦争するゲームだよ!)。

先に金鹿をやっていたせいで、エーデルガルトの言う「帝国にのみ継承されている歴史の真実」が虚実だと知っていたのもありますやん。うん、いや、もしかしたら一部正しいところがあるのかもしれないけど、レア様が今やってることはエゴそのものっちゃそうなんだけど、なんていうかもう、基本的に私は人間より人間以外に思い入れてしまうのもあり。何よりなんで私はソティス(黒沢ともよの声で喋るめちゃめちゃかわいい女神であり主人公の半身ともいえる存在)の眷属たちにこんなひどいことを……って、自分で選択したからだよ!! どちらか一方を選択することの意味の重さを実感できるゲームです。つらい。

 

あとですね、結局なんでエーデルガルトがそこまで主人公に執着するのかはこのルートでわかると思ったんですが、全然わかりませんでした。えっ、みんなはわかる!? それがしの読解力が足りないせい!?

敵に回したレア様が恐ろしいのは身を以て知りましたが、最後のムービーもレア様がひたすらかわいそうに思えて辛かったです。支援S会話のエーデルガルトは幸せそうで何よりですが……うーん。何気に主人公がただの人間になるルートはこれだけなのですね。やっぱり髪は青い方が似合うと思うよ。問題はそこじゃないんですけど。

まあそんな感じで色々と蟠りが残るルートでした。その後、それがしは口直しに金鷲ルートをやり直したのであった……やっぱクロードはいいな! たまに失礼だけどな! でもそれも計算ずくでやってそうじゃない!?

 

■お気に入りキャラ(クラス限定):ドロテア、リンハルト、ベルナデッタ

陰謀渦巻く帝国という設定でありながら生徒たちは意外と素直な子が多いんですよね、むしろ親のせいで苦労をしている子が多かったりなんだり。だから結構みんなかわいいな〜と思えました。ドロテアの良さについては過去の記事にたっぷり書いたのでそちらを読んでいただければ。

暗黒面を背負っているのはエーデルガルトとヒューベルトに絞ったんでしょうね。それ自体は良かったと思います。このふたりの関係性はとても好き。

あ、なんとこのルート、多分やってて辛かったせいでスクショがないです。

 

おまけ

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正直一番付き合いたかったのシャミアさんなんですけど、じゃあなんで私と支援S会話ないんですかーーーーッ!?!? 最前線でヘソだしレースタイツ履いてる女はお断りですかーーーーーー!?!?!

 

まあ、いうてカトシャミです。完

 

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