それがしブログ

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「女性向け」コンテンツにおける少年の成長について

いわゆる「女性向け」コンテンツにはまあまあの割合で13〜16歳くらいの主人公より年下の(少なくとも外見は)美少年が登場します。

 

そしてこれが超重要なのですが、そのキャラ達はしばしば外見的に成長した姿を見せます。

 

いち美少年好きとしてハッキリ言います。これは、制作側の甘えです!!!!!

 

少年キャラを好きになる人というのは外見も含めて少年キャラを愛するのです。美少年とは美少年という時点で完璧な存在であるというのに、なぜ女性向けコンテンツにおいてこのような悲劇が起こりやすいのでしょうか。

商業的に考えれば、成長させて外見を変化させるということは、少年ファンを切り捨ててでも「少年には興味ないけど青年になら興味がある/恋愛対象になりうる」層にも訴求したい、ということになります。

「少年のファン層だけでなくより広い層に支持されたい」などという考えは資本主義に屈する残酷、強欲な思考です。美少年のファンに、そして美少年なる神に等しき存在に謝罪するべきです。

そもそも、美少年ファンは成長を望んでいません。ありのままの姿こそが完全なのですから。つまり、外見的成長による結果は「より広い層に」ではなく「青年にしか興味がない層」にしかリーチしなくなることを意味します。商業戦略的にも失敗なのです。

 

肉体的成長が不可逆であることを考慮すると、その後の展開にも影響を及ぼすことが考えられます。その時果たして本来の訴求対象あったはずの美少年好きは、どこに救いを求めればいいのでしょうか? 過去の作品を味がしなくなるまで咀嚼し続けるという罰をなぜに美少年ファンが背負わなければならないのでしょうか?

 

内面的成長を表すために外見を変化させるという説もありますが、それはシナリオで見せるべきポイントであり、外見に頼るのは安易安直愚策と申し上げるほかありません。100000000000歩譲って外見に変化をもたらすとしても、それは肉体的成長ではなく髪型や服装などの小さな変化であるべきでしょう。

 

繰り返しになりますが、美少年とはその時点ですでに完成された存在であり、手を加える必要はないのです。その必要があると感じるならば、作り手がそもそも美少年のなんたるかを理解しておらず、売れる確信が持てないということになります。

仮にそうであるならば、もっと愛される美少年についてリサーチするべきですし、無理に出すくらいならいっそ出さないほうがマシなのです。

そうでなく、自信がないだけという場合は、自信を持ってください。大丈夫です。少年キャラには少年キャラにしかない需要が存在します。

そして素晴らしい美少年キャラをどうか、どうかそのまま世に送り出してください。

 

おお美少年よ、永遠なれ!

願わくば美少年好きの魂の安らかならんことを!