それがしブログ

ゲームと美少年と姉弟と草の根人権活動

ボーイズラブゲームの思い出

みなさんボーイズラブってお好きでしょうか。私は大好きです。

ときに、過去にボーイズラブゲームのブームがあったことはご存知でしょうか。PC用ソフトを中心に、大量のBLゲームが毎月のように発売されていたのです。残念ながら、ちょうど乙女ゲームの爆発的な流行と入れ替わるようにして衰退していってしまいました。今や乙女ゲーム情報誌として名高いビーズログも、10年(もっと?)前は誌面の95%くらいが男と男の恋愛模様だったんですよ。

あの頃の女性向けゲーム情報誌は全体的にちょっと肌色率が高くて手が出しづらかったです。随分前の話ですが、実家に帰った時に大量の肌色雑誌が自分の部屋に積み上げられていて恐怖しました。一応見えないようにしまっておいたのに……惨いよぉ……

 

この記事はそんなBLゲームの歴史を振り返るという真面目な内容ではなく、ただの個人的な思い出を語るものです。プレイしたタイトルを挙げてつらつらと書きます。

あ! 先に書いておきますが、私はほとんどブームが去ってからBLゲームに手を出したため本数はかなり少ないです。なんとなくそれなりにプレイした気になっていたのですが、何と、雑誌を読んで思いを馳せていただけ……だった……ようです。そんな馬鹿な。よいこのみんなも年齢制限は守ろうね!

 

※注:このブログを書いてる人は主人公攻めが好きでそこまで左右にこだわりがありません。そういった内容を読むのが苦手だったら申し訳ないので、念のための前置き。

 

 

学園ヘヴン(PC)

BLゲームといえば! これ! な感じのゲームです。設定もストーリー展開もザ王道〜という感じで、入門に適している気がします。といっても今だとさすがにちょっと古いか? このゲームは基本的に主人公が受けなんですが、キャラによっては攻めになったり選べたりしました。その選べるキャラが西園寺郁っていう女王様キャラ(あだ名が女王様なのです)なんですけどま〜〜〜〜〜これがよかったんですよ。左右どっちもよかった。でも個人的に主人公攻めが好きだから主人公攻め推しです。自分はエロシーンに基本あまり興味ないというか気まずくて高速クリックしがちなのですが、これはかなりちゃんと読みました。ありがとう。神に感謝。高潔で美しい人間〜〜〜〜〜! 好き。さりげなくアニメ化してましたが、EDの曲がいいですね。カップリング的には和啓(親友×主人公)でいいんじゃないかな、お互いそんなに好きなら……というスタンスです。まあ私は逆の方が嬉しかったけど、本人たちが納得してるなら……

 

咎狗の血PS2

BLゲームが同人的に流行するきっかけになったタイトルではないでしょうか。今をときめくニトロプラスの妹ブランドニトロプラスキラル発、キャラデザおよび原画はたたなかなさん。今は別名義でご活躍中ですね。当時から絵がうまいです。私は諸事情によりPS2に移植してからプレイしました。個人的にクール系というか感情表現に乏しい主人公はあまり好みでないのでちょっと残念でしたが、人気があるのはわかります。キャラはリンが好きです。成長なんか、するな……! カップリング的にはケイアキ(幼馴染×主人公)でいいんじゃないかな、お互いそんなに好きなら……というスタンスです。まあ私は逆の方が嬉しかったけど、本人たちが納得してるなら……(コピペ)

 

Apocrypha/0(PC/PS2

けっこう思い入れのあるタイトルです。癖になるというか、好きな人はとても好きなタイプではないかと思います。正確にはBLと銘打ってはいなかったかも? けどボーイズがラブしてるからBLにカテゴライズしています。私はこの作品のジェイドというキャラがめちゃくちゃ好きでして、お陰で高音域の森川智之キャラに弱くなりました。いいっすわ……嫌味で現実主義者のくせに理想を捨てきれない敬語眼鏡キャラ……最高。現実世界に嫌気がさしてて斜に構えまくってるくせに純粋無垢な人に深く愛情を抱いちゃうとかな〜! お前な〜! ッカ〜〜!! はあ……主従って……いいよね。対になるサフィルスも強烈なキャラでした。関智一にまたああいうキャラやってほしい。何気によき同人誌にたくさん巡り会えたタイトルでもありました。

 

・オーヴァード・クロック(携帯)

携帯でゲームができるようになったぞ! という時代のタイトルですね。通信料がすごいことになるからあまり一気にできないという……手元に残るゲームじゃないのもあって正直そんなに覚えていないのですが、後輩に監禁されて怖かった記憶があります。私ははじめサブキャラだった二見くん(優しい友人ポジション)が好きで、のちに攻略対象になった時は喜んだのですが、実際にルートに入ってみると「何か違うなこれ……」と思ったのでした。主人公のことを好きになる二見くんは、私が好きになった二見くんじゃないよ……! これが面倒なファン感情の芽生えであったという。

 

・Lamento(PC)

これもキラルですね。まずキャラデザインで「?」となりますが、猫耳をつけた人間ではなく猫なる種族という設定です。いや結局猫耳じゃない? でも慣れてくると本当に猫に見えてくるんですよね。ふしぎー。この時期のエロゲはテキスト量が多ければ多いほど良いという認識があった(この時期だけじゃないかも)せいか、非常にボリューミーでした。正直にいうと冗長でした。でもなー! リークス(主人公の実父に入れ込みすぎて大変なことになった長命引き篭もり思い込み激しい拗らせ系魔法使い)がめちゃめちゃ好みだったからなー! もうそれだけで多少のプレイ時間なんて軽いものですよ。多少は言いすぎた。結構長かった。でもそれくらいリークスは良いです。攻略対象じゃないんですけど攻略対象じゃないからこそよかったです。ひととき触れ合った人間に入れ込んで破滅しちゃう長命種好きにオススメ(どっちも人間じゃないけど)。あと音楽が非常に良い仕事をしていましたね。サントラは未だに重宝しています。

 

・自律機動戦車イヅナ(PC)

プレイしてる人はかなり珍しいんじゃないですかね……兄妹主人公で、妹が乙女ゲーム、兄がBLゲームという中々稀有な形態でした。またこういうの出て欲しいなあ。とはいえあまりはっきりと恋愛っぽく描かれてはいなかったような気もします。どちらかというと兄妹間の強い感情が好きな人向けなのでは? まあ私は姉弟が好きだけど、本人たちが納得してるなら……(コピペ)ストーリーはSF風味AI萌えっぽくもあり。未完ぽさもありましたね、そこで終わるのかよーという……色々好きな要素はあるのにもったいない作品でした。

 

薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク(PC)

BLで一番好きなゲームです。昭和初期の学校を舞台に、主人公を凌辱した犯人を探す……というなかなかショッキングな導入なのですが、その辺含めて雰囲気作りがしっかりしていて良かったです。全体的に耽美です。主人公以外も左右含めて自由にカップリングできて至れり尽くせり。進め方によっては18禁ゲームの本領発揮な展開にもなり、これは自分としては結構辛かったんですが、お話自体はかなり練られていたので面白かったですね。キャラは金子が好きというか見ていて楽しかったです。相手によって全然違う顔を見せるというのが、このゲームのシステムと相性が良かったと思います。カップリングは特にこだわってないんですが、要くんと先生はもう勝手にやってれば良いんじゃないですかね、そんなに好きなら……という感想を最終的に持ちました。なんか純文学的な関係ですよね。純文学への偏見でしょうか。全体的に不満はないんですけど、BGMがでかすぎて音量調整しにくかったのはうちの環境だけかな!?

 

・番外:花帰葬(PC/PS2

同人ゲームかつBLではなくニアBL? ですが男と男の間の感情!! その名は愛!! なので書きます。知名度は高かろうと思います。雪に包まれて終わっていく箱庭世界、いわゆる勇者と魔王的な立場、好きな人は多かろう……突然の古参アピール失礼しますけど事前に体験版をプレイして頒布開始当日に意気揚々と買いに行った同人ゲームは今のところこれだけです。玄冬と黒鷹の最後のやりとりに号泣した民です。サウンドも素晴らしいですよね。サントラもオケ版も大事に聴いてます。全部志方あきこさんて贅沢だな〜。この頃はまだ同人だったような……PS2PSPへと移植されボイスもつきましたが未だに玄冬の演技プランは本当にこれでよかったのか?? 本当の本当の本当に???? という思いを抱えています。キャスティングは120%正しいんですよ、だからこそ何故……

 

 

以下は当時やりたかったけどできなかったタイトルです。色々な理由でプレイできずにいますが、今も機会があればやりたいと思っています。PCソフトって環境的に過去のゲームがプレイしづらいですよね〜。何とかならんかな〜。

 

・王子さまLv1

BLゲームといえば! これ! その2。ファンロードに記事が載っていたのを見て興味を持ちました。ファンロードて。初期のゲームだけど左右選べるのがすごいですね。主人公もかわいいし従者もかわいいのですがたぶんきっと私は白い人が好き。プレイできずにいるうちに開発がBLから撤退してしまって残念でした。これが時代か……

 

好きなものは好きだからしょうがない‼︎

BLゲームといえば! これ! その3。タイトルだけは聞いたことがあるという方も多いんじゃないでしょうか。もはや慣用句。いかにも受けというビジュアルの受けに趣を感じます。自分はどちらかというとこのゲームの前身の『も待て』の方が気になります。人は何故か前作の主人公というものに惹かれるのである。そういえば完全連作のゲームって今じゃ難しい形態な気がしますね。

 

俺の下であがけ

借金背負わせゲーというコンセプトがすごい。もうそれだけでやってみたくなる。馬鹿ゲーっぽいのに意外と堅実なストーリーなのだとか? なにげにキャストがすごいね。シナリオの方も原画の方も今は乙女ゲームで活躍されてますね。すごいね。

 

・修業旅行

このタイトルが発表された頃に九龍妖魔學園紀と遙か3が流行っており、そういうあの……アレで一部で注目されていたと記憶しています。左右選べるのは嬉しいし、単純に楽しそうなのですが、プレイしたら頭が爆発する気がしています。

 

・神無ノ鳥

美少年とか……好きだから……そのうちやらねばならぬと思って。あと音楽が評価高いですよね。コアな人気がある印象です。

 

・神学校

『薔薇ノ木ニ〜』と同じライターさんということでやってみたいのです。あと美少年とか……好きだから……でもホラーは苦手なのでどうしよう。

 

 

以上です。いや本当に全然プレイしてない。仮に次にBLゲームブームが来るとしたら是非左右選択自由かつ全年齢が主流になってほしいですね。未成年のBL好きのために。そう、未成年のBL好きのためにね。全年齢なら左右関係ない? それは何かこう色々……あるじゃん……ニュアンスとか……