それがしブログ

ゲームと美少年と姉弟と草の根人権活動

それがし、「女性向け」を愛す

私は「女性向け」とされているコンテンツ(美少年とか美青年がいっぱい出てくるゲームやアニメのこと)を愛好しています。

女性向けコンテンツを愛する理由のうちに

 

①女性であるという理由で「本物のファンであるか」をジャッジされない

②作中で女性差別を肯定しない

③女性が消費の主体である

 

というものがあります。

 

 

①はそのまんまです。少年漫画とか特撮とか、男性ファンが多くついている作品のファンであることを表明すると、必要以上の知識を要求されたり「女なのにわかってるじゃん」なんて上から目線で物申されたりすることってよくあるじゃないですか。「腐女子うぜー」と言われたりとか。お前こそクソうぜーですよね。そもそもそんなくだらないジャッジをしてくる人間が悪いのですが、そういう奴らに囲まれずに済むというのは利点です。

※個人的には「腐女子」という呼称がナンセンスだと考えているのですが、それについては別の機会に。

 

正直②については作風にもよるのですが、少なくとも現代社会で大っぴらに女性蔑視を肯定的に描いたら炎上間違いなしです。だって女性をターゲットにしている商品なのですから。馬鹿にされて喜ぶ消費者はいないでしょう。いませんよね?

「女性向け」に登場する女性キャラクターはオマケやお色気要員、引き立て役などではなく、ちゃんと一人のキャラクターとして尊重され、活躍の場を与えられます(全員とは限りませんが)。そんな当たり前のこと有り難がりたくないんですけどね。

ちなみに女性向け恋愛ゲームにおける主人公の役割、描き方は時代によって変化して行っているので、そこに注目してみると結構面白いかもです。特にネオロマンスシリーズとか(これは私の趣味ですが)。

 

で、私にとって一番大きい意味を持つのが③です。

一部のゲームで主人公の性別を男女から選べたりしますが、大抵の場合において、その二つの間には明らかな違いがあります。絵です。デザインです。何かおかしいと感じませんか? 主に布の量とか。女性主人公のデザインが明らかに胸やら尻やら太ももを露出あるいは強調しているものだった時、誰かの余計な視線を感じるのです。そのようなデザインで提示された瞬間、キャラクターは性的な消費の客体になってしまっている。それははたして女性プレイヤーの分身たりえるのか?  

いや、これで問題ないという人はいいんです。ただ少なくとも私は「楽しく遊びたいだけなのに消費されなきゃなんねーのかよ!」と感じます。大体の女性向けの作品にはこういうストレスがないのですよ(もちろん例外もあります)。ゲーム自体がストレスと快感の連続で出来ているわけですし、変なところでストレス感じたくないですよね。帳尻あわなくなっちゃうじゃん。

そして重要なのが登場キャラクター。美少年や美青年がほとんどです。あ、美中年もいるよ。女性向け以外のコンテンツではほぼありえない比率です。しかもそのキャラクターたちは「主に女性に消費されることを前提に」作られている、つまり何ら遠慮する必要がないのです。女性が美しい男性キャラクターを指して堂々と「このキャラクターが可愛い・かっこいい・好き」と言える。この解放感はなかなか他所では味わえないでしょう。

 

書き出してみて思いましたが、ほとんど世の中に蔓延る女性差別がなくなれば気にしなくていいことですね。どうやら私にとって女性向けコンテンツはシェルターのようなものらしいです。

そのうち抑圧してくる人間がいなくなって、シェルター的な意味での「女性向け」という括りが必要がなくなればいいなと思います。

美少年、美青年キャラクターに特化したコンテンツは存在してほしいですけどね!