それがしブログ

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和服が好きだけど着たくない話

夏ですね。夏といえば各地で開催されるお祭り。そして花火大会。
今は外出自粛が謳われているご時世だから現実ではさておき、フィクションでも定番化していますね。ゲームだと『あつ森』とかでやってるみたいですね。私はすっかりインしなくなって雑草だらけになってしまいましたが……

 

さて、それでもって夏祭りや花火大会につきものなのが浴衣ですね。ジャパニーズ・ユカタ。この時期になると電車の中なんかでよく見かけます。自分も見るのは好きです。古式ゆかしい着こなしもアレンジされたものも綺麗だし可愛いと思います。
だがしかし、です。自分では絶対に着ないという固い意志があるのです。過去に友人同士で祭りに行く時、「みんなで浴衣で行こうよ」と誘われたことがありますが、即刻断りました(祭りに行くのは拒否していません、そもそも浴衣持ってない)。

 

振袖、いいですよね。でも初詣に着て行ったりしないし、成人式は行ってません。

袴は素直に可愛い。しかし卒業式にはスーツで出ました。スーツも好きじゃないけど。

甚兵衛とかも涼しげでいい。とはいえ実際に買ったりはしません。

 

和服≒着物とは、地方によって多少の違いはあれど、日本の(ざっくりいえば大和民族の)民族衣装です。私は、そういった意味の強いものを身に纏いたくないのです。
この葛藤自体が過剰な意味づけになっているとも考えられますが、このことになると、幼い時分から、とにかく抗い難い拒否感で頭がいっぱいになるのです。

 

先に触れた通り、別にそのものが嫌なわけではないのです。和風もののフィクションは好きな方だし、大学の専攻は民俗学を選んだくらいです。一般庶民の風俗としては興味深い対象だとさえ思います。

しかしながら、服とは、全身を包むものです。「服を着ること」とは、「己という存在に何か異質なものを上書きする行為」だと考えます。そして自分の体を覆うのが和服となると、私にとっては何か酷く違和感のある──もっと言えばどこか屈辱的な──振る舞いに思えてくるのです。

 

だから私は和服を着たくありません。
断じて嫌いなわけではありません。ただただ自分が着ることに葛藤があるだけです。
「なんだかよく分からないけど拗らせているんだな」と思っていただいても構いません。実際、自分でもちょっぴりそんな気もしています。
しかし、軽い気持ちで「着物を着ようよ」と誘ってしまうと、こういう反応を示す人間がいるかもしれない……ということは知っておいてもいいかもしれません。