LOVE 繋がりたいんだ 〜バディミッションBONDは最高〜
というわけで結構前にクリアしました、『バディミッションBOND』の感想を書きます。
バディものが好きな人ははっきり言ってやらねば損です！ と言えるほど私は気に入りました。バディミッションBONDは最高！！
ぶっちゃけもうこれで感想を終えてもいいくらい他に表現しようがないのですが、真面目にやります。ジャンルはアドベンチャー。アクション風の潜入パートもあります。
主要なキャラクターは元国家警察官のルーク、大怪盗アーロン、忍者？のモクマ、詐欺師のチェズレイ。いやーどんな繋がりだよと思う面々ですが、ひょんなことからミカグラ島という観光島に集まった彼らは、ミカグラ警察公安部の潜入捜査官として悪の組織DISCARDを追うことになっちゃうんですね。ひょんなことって便利な言葉だよね。
タイトルにある通り、なんてったってバディものですから、あらゆることに対してバディを組んで進めていきます。組み合わせも自由なので、会話のパターンが多いこと多いこと。CGもサブエピソードも充実。もう色々多い。お腹いっぱいです。
シナリオは基本的に王道ながらも丁寧な作りで、言葉遣いからちょっとしたセリフのやり取りも巧みで、スルスル読めます。特に人と人との交流の描き方が上手いです。個人的に倫理的にアウトー！ という部分がこれと言ってありませんでした。何気にすごいことです。まあミカグラ島にはセルフオリエンタリズムを感じなくもないですけど……
モブキャラの人種や民族、性別や見た目も豊富で、痒いところまでしっかり届かせてるなと感心しきりでした。ネーミングは「サワール・ムラムラ」とか「ココ・デ・オドレイ」とかふざけてるのばっかりですけど。そこは逆転裁判みたいだなと思いました。
そしてなんといってもやっぱりこれはもうバディものですから、ただの他人から本物の相棒になるまでの流れがとにかく濃い！ ひたすらに濃い！ もはや愛と呼んでもいいのではないか？ いや愛でなくてなんなのだ？
私の興奮はさておき、このゲームは「繋がりを求めている人には誰かが手を差し伸べてくれる」「繋がりを求めるならこちらから手を繋ごう」ということを示しているゲームだと感じました。色々あってクサクサしていたり会いたい人と会うことも難しい昨今、こういう強いメッセージを発してくれるゲームがあったことに私は救われた気がします。
まあ、要は愛なんじゃよ。愛、それは心と心の通じ合い。たまりませんね。
個人的にはモクマとチェズレイのバディがお気に入りです。末長くお幸せに。
何気に若本規夫氏の静かなお芝居が聴きたい方にもオススメです。
